ウインチ Q&A

ウインチに関する「よくある質問と答え」です。
このQ&Aにかかわらず、お気軽にご質問ください。
どんなことでも、お問合せ大歓迎です!

ウインチに関するよくあるご質問(一覧)

Q1 ウインチに関する一般的なご質問
Q1-1)ウインチを操作するには、資格が必要ですか?
Q1-2)ウインチの動力には何がいいでしょうか?
Q1-3)操作の簡単なウインチはありませんか?
Q1-4)屋外で使いたい。よい対策がありますか?
Q1-5)ワイヤロープの寿命はどの程度か?
Q1-6)ウインチに安全装置はついていますか?
Q2 DAIDOオーダーメイドウインチに関するご質問
Q2-1)DADOウインチと既製ウインチとはどう違うの?
Q2-2)DAIDOオーダーウインチは納期がかかるのでは?
Q2-3)代理店は近くにありますか?
Q2-4)据付場所はかなり遠方だが、納入可能ですか?
Q2-5)故障したら、すぐ対応してもらえますか?
Q2-6)DAIDOウインチの納入実績は何台ですか?

Q1)ウインチに関するよくあるご質問とお答え

Q1-1)質問:ウインチを操作するには資格が必要ですか?
お答え:資格は必要ありませんが、「特別教育」が必要です。労働安全衛生規則によれば、「ウインチの運転にあたっては、特別教育を終了したもので、事業者から指名されたものが行わなければなりません」とあります。特別教育は学科及び実技からなります。

学科教育は①巻上げ機に関する知識②巻上げ機の運転に必要な一般的事項に関する知識③関係法令。実技教育は①巻上げ機の運転②荷掛け及び合図となっています。

なお、18歳未満の者はウインチの運転を行なうことができません。ウインチ特別教育については、各事業者で行なわれるか当社にお問合わせください。
Q1-2)質問:ウインチの動力には何がいいでしょうか?
お答え:一般的には電動式をお勧めします。理由として、トータルコストが安いこと、メンテナンスが簡単なことがあげられます。また、無段階速度制御も電動ウインチのインバータ操作で可能ですし、防爆形電動機を使用すれば防爆性にも優れています。

ウインチの動力には電動式、油圧式、空圧式、エンジン式があり、それぞれに特徴があります。詳しくは原動機の選定をご覧下さい。ウインチの使用目的(用途)、設置条件、経済性を考慮して選定する必要があります。
Q1-3)質問:操作の簡単なウインチはありませんか?
お答え:荷揚げ作業、台車の横引き作業などに使用される当社GNM型電動ウインチは、操作が大変簡単です。運転操作は、ホイスト同様押しボタンスイッチのみでワイヤロープの巻込、停止、繰出を行ないます。このタイプのウインチは本体にクラッチ機構がありません。

また、遠隔操作が可能であるため、ウインチ本体から少し離れた位置で全体を見渡すことができます。ワイヤロープが切れて飛んでくることもありませんので、安全性も極めて高いのでお勧めします。
Q1-4)質問:屋外でウインチを使いたいが、対策がありますか?
お答え:ウインチ本体の塗装系、および原動機(電動機など)を屋外仕様にするなど、防水、防塵性を考慮する必要があります。
当社の場合、例えば海岸地域(屋外多湿雰囲気)にウインチを設置する対策として、塗装系は強力な塩化ゴム系が標準仕様です。また、電動機、リミットスイッチなど電気系は、業界水準を超えた保護等級IP54が標準仕様です。
電動機、リミットスイッチの防水、防塵性は保護等級(IP表示)で表されます。IP54クラスは、「機器の正常な動作に支障をきたしたり、安全を損なう程の粉塵が内部に侵入しない。いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」レベルです。
Q1-5)質問:ワイヤロープの寿命はどの程度ですか?
お答え:ロープの取替時期をいつにするかを判定するのは非常に難しいことです。既設ウインチの場合は従来の使用実績と経験が参考になりますが、新しいウインチでは点検頻度を多くし、ロープの表面摩耗や素線断線が多少出た時点で、全長詳細点検を行います。
損傷の多い箇所とその状況などを記録の上、慎重に使用することが大切です。変形、腐食なども含め、判断ができかねる場合には、ワイヤメーカーにサンプルを送り、判定してもらう方法もあります。
労働省安全衛生法によれば、下記のワイヤロープは使用してはならないことになっています。
① 直径の減少が公称径の7%をこえたもの ② ロープより間において素線(フィラー線を除く)数の10%以上が切断しているもの ③ キンクしたもの ④ 著しい型崩れまたは著しい腐食のあるもの
Q1-6)質問:ウインチに安全装置はついていますか?
お答え:もちろん装備しています。具体的な安全装置は使用されるウインチにより異なります。本当に必要な安全装置を付けることが、ウインチを長持ちさせ、運転者への危険を予防することにつながります。
ジブクレーンの巻上など、昇降用に使用される電動ウインチは、電磁ブレーキ付で運転中のみブレーキが開放し、通電していないとブレーキは作動しています。よって、万一の停電でも吊上げ途中の荷の落下などはありません。また、オプションで乱巻き防止装置(ワイヤサバキ)、過巻き防止装置、過負荷防止装置などがあります。
油圧ウインチでは、圧力調整弁や流量調整弁が安全装置の役割を果たしていますし、油圧ポンプを回転させる電動機制御には電源の誤接続を防止する反相リレーがあります。

Q2)DAIDOウインチに関するご質問とお答え

Q2-1)質問:DAIDOウインチと既製ウインチとはどう違うの?
お答え:既製ウインチの特長は、やはり価格の安さです。仕様(巻取能力、速度、本体寸法)を限定して量産し、それにより低価格を実現しているわけです。それに対して、オーダーメイドウインチの特長は、最適設計と思い通りの仕上がりです。
DAIDOウインチはオーダーメイドウインチ(特注ウインチ)です。お客様からのきめ細かいご要望を取り入れることができます。各種条件(寸法制約、巻取速度、巻取力、使用雰囲気、フリートアングル)を打合せしながら、ウインチを設計・製作していきます。今まで培ったノウハウ、経験を出し惜しみすることなくお客様に提案します。
既製スーツとオーダーメイドスーツの違いといえるでしょう。既製サイズにピッタリの体格なら既製で十分かもしれません。でも現実にはそういう方は少ないはずです。オーダーメイドなら着る人の体格に合わせることができます。
スーツはまだ我慢できます。でも、仕事で毎日使う機械は、使い勝手が少しでもよいものを装備しておくべきではないでしょうか?事故を減らし、能率を上げる基本ですから。
Q2-2)質問:オーダーメイドウインチは納期がかかるのでは?
お答え:DAIDオーダーメイドウインチは標準で納期3週間です。独自の生産体制で、業界最短納期を実現しています。既製ウインチの納期と比較してみてください。
この最短納期を実現するため、自社製造工場は営業事務所に併設しています。営業、設計、製造、検査の各部門が密に連携し、小回りのきく受注体制をとっています。DAIDOウインチはユーザーの皆さまをお待たせしません。
Q2-3)質問:代理店は近くにありますか?
お答え:当社のDAIDOウインチは各地の販売協力会社をとおして、北海道から沖縄まで全国のユーザー様にご納入しています。ご希望があれば、お近くの販売協力会社をご紹介いたします。
製品の故障、修理などは当社および販売協力会社で受付けています。お気軽にご連絡下さい。
Q2-4)質問:据付場所はかなり遠方だが、納入可能ですか?
お答え:DAIDOウインチは、北海道から沖縄まで全国のユーザー様にご納入しています。たとえ、納入場所が離島であっても最短日数で納入可能です。
お客様への納入は、車上渡しが原則です。お客様が天井クレーンをお持ちでない場合は、フォークリフトで荷下し可能なパレット積にて出荷いたします。
また、中国、韓国など海外への輸出品も多く、木枠梱包での出荷にも対応しています。
Q2-5)質問:故障したら、すぐ対応してもらえますか?
お答え:当社では、納入ユーザー様DAIDOウインチの製造番号、設計図面(部品図を含む)、打合せ資料を大切に保管しています。
この資料をもとに、故障箇所の特定、原因の究明を行ないます。修理に必要な部品、作業工程を判断し、ベストな対応でお客様に迅速にお応えします。もちろん、現地での出向修理も可能です。
Q2-6)質問:DAIDOウインチの納入実績は何台ですか?
お答え:現在、年間約300台出荷しています。過去25年間で約1万台の納入実績があります。
納入ウインチのほとんどが一品一様のセミオーダーウインチです。お客様のご要望にお応えし、お客様とともにノウハウ、経験を培ってまいりました。
これがわれわれの宝物です。これからもお客様にご満足いただけるウインチ屋を目指し、どんな難問にもチャレンジする精神を忘れません。