ウインチ用語集|大同重機製作所

こちらはウインチ業界でよく使われる用語の解説です。

ウインチ用語

上巻き・下巻き
ドラムの上方より巻取る方式を上巻き、下方より巻取る方式を下巻きといいます。上巻き、下巻きではラッチェットの方向、バンドブレーキの方向、ワイヤ止めの位置が違います。規格では通常、単胴は下巻き、複胴は上巻きになります
直巻き能力
ロープ、吊上げ能力、ウインチの巻取り能力はすべて直巻き能力で表示します。規格ウインチの呼び称「屯型」と混同しやすいので、ご注意。
乱巻き
ワイヤが順序よく巻取れない状態のこと。巻取りドラムとシーブの距離がドラム幅の20倍以下だと、乱巻きになりやすい。この場合、ワイヤサバキ(ワイヤシフター、ワイヤガイド)装置でドラムの回転に合わせてワイヤを左右に送ってやる必要があります。
インチング(寸動)
正転、停止、逆転を細かく行うこと。
レッコ
ドラムのクラッチを抜き、荷を自重降下させること。
起動方式
モーター(かご型)起動時に全負荷がかかる場合は「直入起動式」になります。モーター起動時に負荷がかからず、起動電流を抑えたい場合は「スターデルター起動式」にします。
巻取速度
巻取り速度が遅くなれば、所要馬力は少なくなります。計算式は以下、

KW = [ 直巻き能力(kN)×巻取り速度(m/min) ] ÷[ 60×機械効率η ]